クリニックブログ

2020.03.25更新

アメリカやイギリスの耳鼻咽喉科医のグループが、新型コロナウィルス感染症の症状として無臭覚症、嗅覚障害、味覚障害の頻度が高いとの報告をしました。一般的に感冒はほとんどウィルス感染によるものですが、これは嗅覚障害の主な原因であり特別驚くことではありません。また嗅覚と味覚の2つの感覚は互いに補佐し合っていますので、嗅覚が鈍くなると味覚も鈍くなるものです。また感覚というものは数値で客観的に表すのは困難で、かなり主観的な要素が大きいものです。私が言いたいのは通常の感冒に比べて、新型コロナウィルス感染した場合に明らかにこの症状の割合が高いなどの詳細がはっきりしていない段階で、匂いや味の感覚が鈍いから新型コロナ感染を疑うのは早計だろうということです。嗅覚や味覚が鈍くなったからといって即、新型コロナウィルス感染が疑われるということにはなりませんし、また耳鼻咽喉科を受診されても診断はできません。むしろ現状ではこの新型感染症の症状の一つとして留意しておく程度でいいのではないかと思います。以下参考にして下さい。

AAO-HNS: Anosmia, Hyposmia, and Dysgeusia Symptoms of Coronavirus Disease

Loss of sense of smell as marker of COVID-19 infection

投稿者: しらいし耳鼻咽喉科クリニック

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