北九州市の方針として「無症状の濃厚接触者はPCR検査はせず、自宅待機(7日間)及び健康観察(10日間)で様子を見る。但し健康観察中に発熱や咳、喉の痛みなどが生じた場合は、医療機関に相談すること」(北九州市のホームページのフローチャートをご参照ください。)と先日お知らせしたところですが、保健所ではそのように案内するというだけで、無症状の濃厚接触者の方がPCR検査したらダメというわけではないそうです。ご希望がある方には検査を公費で可能とのことですので、ご相談ください。ただ私見ですが濃厚接触が判明してすぐのPCR検査では陰性ですが、数日後に何らかの症状が出て再検査で陽性となる方が多いように思います。取り敢えず、現時点で無症状であれば数日経過してから検査した方が正しい結果が出るのではないかと思いますのでご参考にされて下さい。
また家族など同居している濃厚接触者に症状が出た場合、医師の判断により検査を行わなくても新型コロナ患者(疑似症患者)と診断ができることになりました。これらは感染者の激増によるPCR検査数の増大による検査結果の大幅な遅延や抗原検査キット不足など、早期診断が不可能になってしまった現状を考慮した対策です。とはいえ検査せずに新型コロナと診断するのは、誤診の可能性もありますし、休業保険などの内容によっては、確定診断がない場合は保険金が支払われないこともありますので、当クリニックでは可能な限り検査したいと思います。
また当クリニックでは現在流行しているオミクロン株の症状(発熱75%、咳60%、倦怠感52%、咽頭痛46%など)を参考にして、診察の上コロナ感染症が疑われる方に対してのみ公費で検査を行って参ります。それゆえ、会社から検査を求められた・・・あまり症状はないが心配だから・・・陰性の証明が必要なので・・・などの場合は検査をお断りしたり、自費診療とさせていただきますのでご了承ください。また症状や診察した上で、何の検査をするのが適切かを判断します。検査が真に必要な方に行われ、治療や療養が1日でも早く開始され、さらに感染拡大を少しでも抑えることができるよう考えてのことですのでご理解の程よろしくお願い申し上げます。